おはようございます。
本日はSoftBankの電波、LTEについて語りたいと思います。
毎日更新する予定のシリーズとします。
昨日はauの記事を書きました。
auのLTEについて。次期iPhoneの事を考えてみた。
現在のSoftBank、EMOBILEはFDD-LTEによるLTEサービスと、TD-LTE互換のAXGPという技術によるLTEサービス2つを並行して行っています。
auでもTD-LTE互換のWiMAX2+が今後行われるようですが、詳細な発表が無いため書きませんでした。

いつもどおり表を載せたいと思います。
現在SoftBankがFDD-LTEに利用しているのは2100MHz帯(バンド1)とAXGPの2500MHz帯(バンド41)を提供しています。(来年の7月より900MHzのプラチナバンドでのLTEサービスを開始予定)
EMOBILEは1800MHz帯(バンド3)でLTEサービスを提供しています。(2015年12月よりプラチナバンドの700MHz帯でLTEサービスを開始予定)
電波状況周波数順


表の項目等がわからない方は下記の記事をご覧ください。
携帯電話の周波数帯、バンドをまとめてみた!

上記の表をご覧ください。
今回はSoftBank、EMOBILEのLTEサービスを帯域別に解説したいと思います。
・SoftBank 4G LTE 2100MHz(バンド1)iPhone5s、5cで利用可能です。
SoftBank 4G LTEエリア 
こちらはiOS搭載端末であるiPhone5、iPad4などで利用されているLTEです。
メインで使っているLTEの周波数帯ということもあり、基地局整備などをしてエリアを広げています。
実人口カバー率はauと比べると少々低いですが、2013年6月末現在92%となっています。
帯域幅は10MHz×2(最大75Mbps)と5MHz×2(最大37.5Mbps)となっており、道路で言うと2車線もしくは1車線のような感じです。
車線が多くなればなるほど最大速度が速くなります。
ちなみにこのバンド1は世界でも多くの国で使われている国際バンドです。

・EMOBILE LTE 1800MHz(バンド3) iPhone5s、5cで利用可能です。
EMOBILE LTEエリア
こちらはEMOBILEのスマートフォンとiPhone5などで利用されているLTEです。
EMOBILEのエリアの構築方法として都市部メインですので、カバー率は政令指定都市、県庁所在地99%と低めです。
これは実人口カバー率ではないので、完全に都市型のLTEだということがわかります。
帯域幅は大半が5MHz×2(最大37.5Mbps 1車線)ですが、3Gで使っていた5MHz×2をLTEに振り分けることによっては10MHz×2(最大75Mbps 2車線)に対応しているエリアがあります。
こちらも世界で多く使われている国際バンドです。

・SoftBank 4G 2500MHz(バンド41)iPhone5s、5cで利用できません。
SoftBank4Gエリア
こちらはSoftBankのAndroid端末でメインに利用されているTD-LTE互換のAXGPです。
SoftBank 4Gは2500MHz帯の電波が遠くまで飛ばず、とても障害物に弱いため室内などでは電波が悪くなることが多いです。
カバー率ですが、全国政令指定都市人口カバー率100%ですのでこちらも都市型のサービスです。
こちらはやはりエリアがかなり狭いという声が多いです。
しかし利用者が少ないため速度はかなり出るようです。

こちらはTDD方式と呼ばれ、上の2つのFDDというものと異なります。
TDDは上りと下りの帯域幅を共有していてFDDの10MHz×2のように厳密に10MHzずつ上下の道があるようなものではありません。
SoftBank 4Gで現在使えるのは20MHz幅のみで、再来年より利用できなかった10MHz幅が加わり、30MHz幅を使えるようになります。
TDDの帯域幅の速度の目安としてFDDの半分程度となっています。
TDD20MHz幅≒FDD10MHz×2と言った感じです。(めっちゃざっくりですけどw)


・次期iPhoneのお話。
auの記事でも書きましたが、SoftBankは2014年の7月から900MHz帯のプラチナバンドでLTEサービスを開始いたします。
auもプラチナバンドの800MHz帯をかなり広いエリアで運用しているのですが、次期iPhoneではカバー率の広い(エリア整備しやすい)プラチナバンドのLTEに対応するかがキーポイントになるでしょう。
詳しいことはauの記事を見ていただくと嬉しいです。
こちらに対応したLTEのまとめ記事を書きましたのでお読み下さい。
iPhone5S、5cが使えるLTEの周波数帯、バンドについて。
iPhone5s、5cはSoftBankの一人負け?

・まとめ 
現在は4GLTEはiOS端末のみで利用でき、4GではAndroid端末のみ利用のように住み分けが図られています。
この住み分けがなくなり、両方に対応したスマホが出るようです。(両方対応した端末が技適を通過している) 
しかしSoftBankの大きな問題点として、他社(docomo、au)は150Mbpsに対応した帯域があるのにSoftBankのみありません。
バンド1で20MHz幅を取得していますが、auのように3Gの帯域をすべてLTEに利用させるといったことは現状不可能のようです。
ですので、速度面でおいては当分最大75Mbps続くと思います。
ここがSoftBankが速度で戦えないという弱い点ですね。
ちょっとグダグダになってしまったかもですが、SoftBankとEMOBILEのLTEを解説させていただきました。 
記事は以上です。