こんばんわ。
管理人のしょーやです。
Xperia ray SO-03CにAndroid4.4(KitKat)のCM11のROMを入れてみたお話。詳細な手順を追加!
こちらの記事でXperia ray SO-03CをAndroid4.4化したお話をしましたが、今回はAndroid4.4から搭載されているARTランタイムを試してみたお話をしたいと思います。
1)ARTとは
ARTとは「Android Runtime」の略で、Android4.3までで利用されているDalvikの代替として、Dalvikよりも高速で効率的なアプリの動作とバッテリー寿命の向上を目的に2年ほど前より開発されていました。
ARTと現行のDalvikは根本的にアプリの実行方式が異なり、ARTではDalvikで行われていた実行時に行う変換処理がなくなるためDalvikよりもアプリの実行速度(切替等)が向上すると言われています。
そのためアプリの起動が良くなったり、もたつきが改善されたりします。
ARTもDalvikもAndroidの仮想マシンの一つです。
しかし対応していないアプリ等があるのでその辺は注意が必要です。
2)Xperia rayをART化するのに用意するもの。
Xperia rayは基本的にARTはできない、実用的ではないと言われていましたが、色々してみたところ実用的に利用できる環境を構築することが出来ました。
用意するものを紹介したいと思います。
- Xperia ray本体
- ART化できるROM
- 読み込みが高速なMicroSDカード(クラス10推奨 東芝、SanDiskがおすすめ)
- Mounts2SD(アプリ)
Mounts2SDは僕が一番最初にrayをKitKat化するのにお世話になった、
[Ray]Mounts2SDを試してみる(Wasters hanven.さん)
[Ray]Artランタイムを試してみる(Wasters hanven.さん)
の記事を見て知りました。
いつもお世話になっております。
今回も良い情報をありがとうございます。
3)Xperia rayのART化の手順!
ART化にはART化できるROMが必要となります。
僕が今使ってるのは、CarbonROMの0218のものです。(最新ROMの0316がお勧めです。)
0222でやろうとしたのですが、ART化した後にずっとBoot画面から抜けだせませんでした。
ですのでCarbonROMの0218で紹介していきます。
1.CarbonROMをrayに焼こう!
CarbonROMを焼く手順はこちらで紹介したLegacyXperiaのROMと同じです。
CarbonROMのROM本体とgappsがあれば同じ手順で焼けます。
上記の記事にROMとgappsのリンクが有りますので、そちらを利用してください。
CarbonROMは中華フォントなので、こちらのサイトのファイルを使って中華フォントを直すと良いかと思います。
日本語フォントを入れる(novo7aurora reviewさん)
個人的にはモトヤマルベリの3の方がお勧めです。
2.ROMを焼いたら起動して、ART化!
ROMを焼いてWi-FiとGoogleアカウントの認証が終わったら、何も復元せずとりあえずART化しましょう。
設定→端末情報のビルド番号を数回タップして開発者向けオプションを出します。
そして開発者向けオプションの下から4番目に有るランタイムの選択をDalvik→ARTに変更してください。(初期はDalvik)
そうすると色々言われるのでOKを押すと自動的に再起動されます。
ここで94個のアップデートやらかんやら言われますので、終わるまで放置しましょう。
放置してロック画面に辿り着いたら、もう一度設定→開発者向けオプション→ランタイムを選択の欄がARTになっているか確認して下さい。
ここでARTになってればとりあえずrayのART化は成功です。
開発者向けオプションの○○スケールの3つ項目は.5xか.75xがお勧めです。
3.Mounts2SDを導入する。
ART化した後は、Dalvikと比べて本体ストレージの空き容量がカツカツです。
また何度も再起動するとどんどんストレージの容量が減っていきます。
そこでMounts2SDを導入します。
本体のストレージが足りなくてアプリが入れられない時に便利なrootアプリ「Link2SD」の紹介
こちらの記事で紹介した、Link2SD用のパーティションを作るを参考にして、MicroSDにEXT3パーティションを作成してください。
Link2SD用のパーティションでも問題なくMounts2SDで利用可能です。
ちなみにEXT3フォーマットのパーティション領域は1.5GB以上を推奨します。
このMounts2SDはLink2SDと異なりアプリだけではなく、本体ストレージにある様々な領域をMicroSDにマウントさせてしまうアプリです。
またART化したrayでは再起動にかなり時間がかかりますので、気長に待ちましょう。
特にMounts2SDの操作をした後は再起動に時間がかかる場合があります。
ART化したrayでGooglePlayストアからMounts2SDをダウンロード・インストールします。
Mounts2SDが起動したら、メニューボタンを押してApplication SettingのInstall Startup scriptを押してその後手動で再起動します。
再起動が終わったら、Mounts2SDを再び開いてスパナマークの設定ボタンを押します。
僕はContantの欄のSystem Apps、Data以外のチェックを入れました。
これで再び再起動をします。
再起動をしたら、設定→ストレージは上記のようになっていました。
内部ストレージは470MBしかないのにアプリは0.92GBという変な数字にw
まあこれでMounts2SDの導入は完了です。
このあと僕はTitaniumBackupで復元を行いましたが、問題なく可能でした。
Mounts2SDの導入が終わった後はいつも通りアプリをダウンロードしたりしておkです。
4.MicroSDの選定!
まあ順番がおかしいと思うのですが、参考にさせていただいたWasters haven.さんのページではMicroSDに移したせいかタイムラグが発生すると書いていました。
僕も最初はTranscendのクラス4のMicroSDにMounts2SDを導入したので、タイムラグとか言うレベルじゃないくらいにラグって使い物になりませんでした。
そこで秋葉原に行って高速なMicroSDカードを購入してきました!
こちらですね。
東芝MicroSDHC8GB Class10 UHS-I対応 最大読み込み30MB/sです。
見るからに速そうですし、rayにはもったいない気もしましたが、710円と安く購入できたのでこちらを使いました。
Amazonでは16GBが1000円以下で売られていますね。
購入後早速MicroSDを交換してみたところ、驚くべきほど変わりました。
ほとんどラグはなくなりましたし、アプリの切り替えもスムーズになりました。
これでrayのARTで実用化出来る環境が整いました。
さすが東芝のMicroSDだな!って思いました。
4)ベンチマーク
Antutuベンチマークはうまく使えなかったので、Quadrantで比較します。
両方共1.4GHzにOCしてあります。
- 左(上)Dalvik 1336
- 右(下)ART 1648
ARTによってパフォーマンスが向上していると数字でわかりましたね。
5)実機動画
ARTランタイムでの実機動画です。
アプリの切替等がスムーズになっていて個人的には全体的にパフォーマンスが向上していると感じました。
ちなみに以前紹介したDalvikはこんな感じです。
6)まとめ
ARTランタイムは前からrayで使えたらいいなって思っていたので、使えるようになって良かったです。
個人的には、まだまだサブ機としては使えそうかなって感じました。
Xperia rayのような小型機種は近年発売されていないので、後継機種が出たらよいですね。
もう古くてシングルコアで、RAMも512MBでスペックが低いですが使えるものを有効活用することは良いことだと思います!
みなさんもXperia rayをカスタムして楽しんでみてはどうでしょうか。
記事は以上です。
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