おはようございます。管理人のしょーやです。
今回のiPhoneは3キャリアとも全て同じ機種となります。
そこでドコモ、au、SoftBankの3キャリアで違いが出るのはやはりLTEや3Gなどの通信環境でしょう。
9/10日2時頃に発表されたiPhone6 PlusとiPhone6の情報からどのキャリアが一番期待(良い)できるか、LTEの周波数帯(Band)の対応状況、速度、エリアなど論理的に考えた記事を作りました。
あくまで参考程度としてください。 
実際に販売された後に各メディアからどこのキャリアが良いのか結果が記事として出ると思います。
ということ本題に入る前に、iPhone6 PlusとiPhone6のスペック、LTEの周波数帯についてまだよくわからない方は下記の2記事を御覧ください。

iPhone6 Plus、iPhone6の発表!過去のiPhoneたちとスペック比較!
スペックを確認したい方は上記の記事をどうぞ。

携帯電話の周波数帯、バンドをまとめてみた!
各キャリアのスマートフォンに通信に使われている周波数に関しては上記の記事をどうぞ。
本題に入りたいと思います。
今回発表されたドコモ、au、SoftBankのiPhone6 PlusとiPhone6のLTE対応状況です。
LTE対応


そしてこっちに各社の周波数帯の詳細情報の画像を小さく載せておきます。
バンド(周波数帯)一覧


■今回記事で取り扱う周波数帯(Band)
  • docomo
  • KDDI、au、UQコミュニケーションズ陣営
  • SoftBank、ワイモバイル、Wireless City Planning陣営
の3つをdocomo、au、SoftBankでくくったものとなります。

Band1/2100MHz帯(2.1GHz帯)
Band3/1800MHz帯(1.8GHz帯、1.7GHz帯)
Band8/900MHz帯
Band11/1500MHz帯(1.5GHz帯)
Band18/800MHz帯(新800MHz帯)
Band19/800MHz帯(新800MHz帯)
Band21/1500MHz帯(1.5GHz帯)
Band28/700MHz帯
Band41/2500MHz帯(2.5GHz帯)です。

■国内で発売されるiPhone6 PlusとiPhone6の機種。
  • iPhone6 Plus A1586
  • iPhone6 A1524
が発売されます。
また、VoLTEキャリアアグリゲーションにも対応しています。


■概要
すごく当たり前のことですが、各キャリアの基軸バンドにしっかりと対応しています。
また、各キャリアとも2015年度より運用開始予定の700MHz帯のBand28に対応しています。
その他にもiPhone5/5c/5sではLTEはCat.3で下り/上り:100Mbps/50Mbpsでしたが、iPhone6/6 PlusではCat.4となるため、下り/上り:150Mbps/75Mbpsとなり、高速になります。
このカテゴリと呼ばれるものが新しくなっていくに連れ、理論値が高くなります。

■docomo
新たに2015年に運用開始予定の700MHz帯Band28に対応したものの、5sや5cが使えるBandとは変わりありません。
ただ、Band3や一部エリアのBand1の速度は150Mbpsや112.5Mbps出るエリアでも5s/cのCat.3制限により下り最大100Mbpsでしたが、Cat.4になったため速度が向上すると考えられます。
マイナーバンドの下り最大112.5MbpsであるBand21は対応していません。
しかし夏にサービスを開始した、VoLTEに対応しているため通話面では強い部分があるでしょう。
ただすぐにVoLTEが使えるかどうかはドコモの発表を待つしかありません。

■au
auは新たに2015年運用開始予定の700MHz帯Band28と、2500MHz帯Band41で運用しているWiMAX2+に対応しています。
そのため、WiMAX2+は現在利用できる端末が少なく、空いている帯域のため実行速度は向上すると考えられます。
またauが夏からサービスを開始したキャリアアグリゲーション(CA)にも対応しているため、iPhone5/5c/5sよりも速度は速くなると考えられます。
Cat.4対応による恩恵もあるため、2100MHz帯で112.5Mbps、150Mbps出るエリアでは速度が向上するでしょう。
新iPhoneでは現在発売されているCA対応の最新のAndroid端末と通信面ではほぼ同等となるでしょう。

■SoftBank
驚きの所有帯域全体域対応というSoftBankグループ。
LTE展開しているBandがすべてメジャーバンドなことは強いですね。
5s/cの時に残念がられていた2500MHz帯Band41のTD-LTE互換のAXGP(SoftBank 4G)に対応し、こちらの帯域も利用できる端末が少なく、空いている帯域なので実行速度は向上すると考えられます。
また最近沖縄県の一部エリアで運用開始した900MHz帯のプラチナバンドLTEに対応し、対応の5s/5cユーザーとともにこのバンドで整備されているエリアの繋がりやすさは格段に良くなるでしょう。
ただ、SoftBankはVoLTEがまだ実験段階の模様でその点では完敗の状況です。
キャリアアグリゲーションもAXGP(4G)で実現しているものの、基軸バンドでのキャリアアグリゲーションは実験段階で2015年度予定です。
未だにBand1、3がメインなため当分はHybrid 4G LTEのAndroid機種と同等の通信環境となるでしょう。

■まとめ
対応的に考えるとSoftBank≧au>docomoというのは5s/cのときとあんまり変わっていないと思います。
東名阪エリアの現状はdocomo≒au>SoftBankとなると思います。
東名阪以外の全国エリアの現状はau>docomo≧SoftBankとなるでしょう。

特にdocomoは5s/5cとネットワーク状況が殆ど変わらないため、厳しいかもしれません。
あとdocomoの場合東名阪以外の地域は2バンドしか掴めないので、少々他社と比べて劣っている部分があるかもしれません。
ただ音声通話の面ではVoLTEの恩恵で強みが有るでしょう。(対応すれば)
また東名阪地域ではBand3が使えるため、今までどおり高速で通信できます。
東名阪地域しか行動範囲がない方はdocomoが良いかもしれません。

それに対してauはWiMAX2+に対応し、800MHz帯のプラチナバンドのLTEは実人口カバー率99.9%と他社を圧倒しています。エリアの面では他社は太刀打ち出来ないでしょう。
更にキャリアアグリゲーションにも対応したため、通信速度もさらに高速になるでしょう。
また、auも年内にVoLTEに対応予定とのことで、これが実現すれば今までできなかった通話中のネット接続が出来ないという問題も解消されます。
現状では東名阪以外ではauに強みが有ると思います。
もちろん東名阪ではWiMAX2+が整備されているため、ドコモと速度面では良い戦いでしょう。
全国的に見てもauのiPhoneを買うのが安定かなと思います。

そして今後に期待したいのがSoftBankです。
新しくAXGPにも対応し、現在ガラガラの帯域をうまく利用することで体感速度はかなり上がるかと思います。
プラチナバンドLTEにも対応しているため、良いかもしれないですね。
ただ既存整備されているエリアが広くないのと、AXGPのエリアも少々狭く微妙なところです。
700MHz、800MHzの整備がある程度進んだ場合にエリア面ではかなり良く、AXGPももっと広がれば広いエリアで高速通信が可能となるでしょう。

キャリア別LTE評価
LTE

上記のことを1~3までの数字で簡単に数値化してみました。

1.通信速度
通信速度の点が一番参考程度に考えて欲しいところです。(大手メディアでの実測比較が出るまでの論理点)
エリアによって整備されている周波数帯が違いますからね。
ドコモは東名阪エリアではBand3の恩恵が有るため、2.7くらいの評価です。(東名阪での平均点は2.38)
auを最高にした理由としては、150Mbpsのエリアが結構広いのと、CAを考慮してのことです。ただ800MHz帯のLTEの速度低下が著しい場所もあるため、一概には言えません。
SoftBankは基軸バンドでのキャリアアグリゲーションをしていない点と、AXGPの点を合わせて上記の点数くらいになります。

2.買い替え価値
買い替え価値はBandとVoLTE、CAなど通信面のみを考慮し、同キャリアでの買い替え(機種変更)の価値を表しています。
ドコモは対応バンドが変わっていないため、1にしようと思いましたが将来的に使えるVoLTEの観点と2015年運用を開始するBand28を考慮して1.5としました。
auは特に5の方は買い替えのチャンスとのことで3です。5sの方はCAと将来的に運用開始されるBand28、WiMAX2+を考慮して2.5とします。
SoftBankはBand28とAXGPを考慮して2とします。

3.平均点
上記のことから考慮して平均点は、
ドコモが2.2(東名阪では2.3 Band3が強い)
auが2.4(全国的なエリアの広さ)
SoftBankが2.3(将来性の良さ)
となります。

4.最後に
個人的にどこのキャリアのiPhoneが良いのか最後にまとめるとauだと思います。
理由としては繋がりやすさ(エリアの広さ)、CA、WiMAX2+の利用可能、年内に始まるVoLTEなど総合的に考えても期待出来るのです。また今までauの弱点だった通話中にネットが出来ないというところもVoLTEが運用開始すれば解決出来る他、すでに広いエリアで利用出来るのでVoLTEの利用出来るエリアの広がりも早いと思います。上記のことからauのiPhone6/6Plusがベストでしょう。

au以外のキャリアの状態ですが、最近docomoのBand3の実測が速いように感じます。(秋葉原で下り80Mbpsを記録)
さて今後3キャリアはどのように戦っていくのでしょうか。
新料金プランとの組み合わせ、端末価格今後の動向をしっかり記事にしたいと思います。
iPhone6/6 Plusをご検討中の方において通信面で購入をサポート、参考にしていただけると幸いです。

ここまで対応するとは正直化け物端末ですね(笑)
20バンドを新たに対応というのはほんとに流石です。
各社のほとんどのバンドを押さえていて、素晴らしすぎる機種ですね。
当記事はあくまで参考程度としてください。
このキャリアのを買えば絶対に大丈夫とかこのキャリアはダメだとかそういうことを言っているつもりはありません。

■実測結果(追記)
早速大手メディアさんが3キャリアでの速度計測を行ったようです。
上記の3メディアさんともauに良い結果が出ており、僕が発売前に書いた記事が当たっていることがわかります。
論理的ではなく、結果でもauが都心部では有利、CAとWiMAX2+の恩恵でしょう。
予想が当たってとても嬉しいです(笑)

また都内のiPhone6 PlusとiPhone6の在庫状況ですが、iPhone6 Plusはどの店舗もほぼ在庫なしでiPhone6は在庫ありの店舗が多いようです。
人気としてはSoftBank≧au>>>>ドコモという感じになっており、どの店舗でもドコモのiPhone6/6 Plusの在庫があるようです。
さすが日本で初めてiPhoneを取り扱ったSoftBankが優勢で次にauという感じとなっております。
ドコモはiPhoneをずっと待っていたという既存ユーザーはすでにiPhone 5s/5cを購入しており、残債の影響でか購入するという機種変ユーザーは少ないのが要因の一つでしょう。


最後にいつも仲良くさせて頂いているGadget Drawerの管理人の方も僕と同じようなテーマで記事を作っています。
僕の記事よりも図などが多く含まれており、わかりやすい記事となっているので是非こちらもご覧ください。(道路の図すごくわかりやすいです。)
iPhone 6/iPhone 6 Plusはどのキャリアを購入すべきか。ネットワーク面を中心に考えてみました(Gadget Drawerさん)
記事は以上です。

Source:Applemicro colorsアスキースマホ総研週アスPLUSマイナビニュース