Z3裏

こんにちは、foxです。

今回、KDDI auのXperia Z3(SOL26)がMNP一括特価で安く手に入れることができたので、買ってみました。

実は私は、以前はXperiaのデザインや世界観に惚れ込んでいたXperiaファンでした。

これまで使ってきたXperiaは、買った順にXperia ray、Xperia U、Xperia P、Xperia GX、Xperia V、Xperia Zの6種類です。


rayちゃん
(source: Sony Mobile)

Xperia rayは2011年のXperia Mogamiシリーズの一つで、女性をターゲットにした小型モデルで、左右側面のアルミパーツや三日月状のLEDランプが印象的。


P表P裏スケスケPrism

Xperia Pはセルラーアンテナ・タッチセンサ・飾りを兼ねたFloating Prismに、アルミユニボディ、RGB(赤緑青)の素子にW(白)を加える事で輝度を向上させる技術「White Magic」を液晶に盛り込むなど、実験的な機構をふんだんに盛り込んだミッドレンジモデル。


Xperia U

Xperia Uはその更に下位モデルで、Floating Prismにタッチセンサが搭載されていない代わりに七色に輝く小型エントリーモデル。
どちらも2012年前半のモデルで、Xperia S、Xperia Pと同じくXperia NXTシリーズを構成しています。


GXXperia V

Xperia GXはドコモで発売された2012年夏モデルの一つで、往年のXperia arcを彷彿させるarcラインのデザインを採用したフラッグシップ。
Xperia Vは、ドコモXperia AXのグローバル仕様版で、防水防塵と高速4G LTEの両方に初めて対応したXperiaです。AXは再起動問題があったり色々不具合もありましたが今では懐かしいですね。
(左Xperia GX、右Xperia V)


Xperia Z

Xperia Zは、おそらく多くの人が知っているでしょうが、両面ガラスパネルにFull HD VA液晶を備えた大型ハイエンドモデル。正直言って、デザイン以外の多くの面で、同時期の他社のモデルと比べて劣る面が多く、私がXperiaファンをやめる原因となったデバイスです。(Xperiaアンチを拗らせるレベル)


こういった様々なXperiaスマートフォンを使ってきましたが、Xperia Zで大きく失望させらてしまっため、今回Z3を買うまで一つもXperiaを使うことはありませんでした。

そんな私がXperia Z3を使ってみて感じた点を紹介していきたいと思います。まあ安いから買ったんですけど...(ボソッ


①ディスプレイ...

ここはXperiaの進化を格段に感じた点の一つですね。逆に、Xperia Zで大きく失望させられた点の一つでもありました。


Xperia Z視野角

この画像はXperia Zのものですが、Xperia ZラインはZ・Z1とVA液晶を採用しており、視野角が狭く、正面から見てもあまり良いものではありませんでした。寧ろそれより前のGXの方がクリアなレベルです。「こんなんで映像美って笑わせんなよwww」という出来でした。


Z3ディスプレイ2Z3ディスプレイ1

こちらはZ3です。

Xperia Zシリーズは、Z Ultra以降はIPS液晶を採用し(ZL2は除く)、最新のZ3もIPS液晶を採用しています。高色域なTRILUMINOS Display for mobileとのことですが、 まあ流石に2年以上前のXperia Zと比べると格段に良くなってると感じます。というよりXperia Zが酷すぎたんですが

視野角も広いですし、白飛びや色変化もほぼなし。色域は流石にGalaxuで採用されているSuper AMOLED(SAMSUNG製有機EL) とやや劣る感はありますが、液晶の中では十分きれいな部類に入ると感じます。
同じく液晶ではかなりクオリティが高い(と思う)Ascend Mate 7のJDI製IPS-NEO液晶とも比較してみたいですね


②オーディオ...

今では様々なメーカーが音楽面でも力を入れていてハイレゾだのなんだの言ってますが、まあ正直に言ってしまえばハイレゾなんてどうでもいい私にとって、Xperia Z3のオーディオ周りの進化を感じたのはデジタルノイズキャンセリング(DNC)の対応です。 

ノイズキャンセリングは、イヤホンに内蔵されたマイクから雑音を広い、雑音の位相に対し逆位相の音をぶつけることで雑音を低減させるというものです。DNCではこれをデジタル処理しています。


プラグマイク

DNCはWalkmanシリーズにも搭載されていますが、DNCイヤホンには周囲の雑音を拾うマイクがイヤホンに内応されており、ジャック部分もそれに対応する専用の5極プラグになっています。XperiaのDNCでも同様となっています。

ハードとしてDNCに対応しているのはSonyだけなので、ここはアドバンテージですね。ただ、残念なのは、DNC対応のイヤホンのラインナップが少すぎるところでしょうか。1~2万円台のそこそこのイヤホンも出して欲しいところ...


③カメラ...

ここも大きく改善したところですね。


クソ

この写真は岩手の龍泉洞にてXperia Zで撮影したものです。
見てもらえば分かるかと思いますが、Xperia Zでプレミアムおまかせオートで暗所撮影をすると、それはもう見れたもんじゃない写真が出来上がったものでした。Xperia Z1もアップデート改善されるまでは暗所撮影は酷かった記憶があります。

最新のXperia Z3では、1/2.3インチという並みのコンパクトデジカメと同等のサイズのセンサを搭載し、20.7MP(メガピクセル)という携帯電話のカメラにしては高画素になっています。Z1やZ2でも同じ20.7MPの1/2.3インチのセンサを搭載していますが、Z1・Z2がIMX200という型番なのに対し、Z3ではIMX220という新しいセンサーを搭載しています。

Xperia Z3では、プレミアムおまかせオート撮影時のみとなりますが、最高感度ISO12800という頭おかしいレベル凄まじい数字になっています。

DSC_0017カメラ1


Xperia Zのプレミアムおまかせオートだとかなり無理している感じがありましたが 、Xperia Z3では低照度でも大分マシになったと感じますが、やはりこのようなシチュエーションだとちゃんとしたカメラが欲しくなりますね。
この2枚の写真は大分明るく撮れていますが、実際は日没後でかなり暗い中での撮影でした。

ただ、Galaxy Note 4で16MPオート撮影と比べると若干ディティールが潰れていたので、やはりXperiaは暗所があまり得意ではないのかも...(ソフトウェアのせいかな..?)


カメラ2

Xperia Z3のカメラで一つ残念なところは、光学手ブレ補正(Optical Image Stabilizer : OIS)を搭載せず、手ぶれ補正が電子式のみという点ですね。

ここ最近の競合他社デバイスだと、Galaxy Note 4やLG G3、Lumiaの上位モデルなどが搭載しており、最早当たり前になりつつあるので、次期XperiaでのOISの搭載に期待したいところですね。


④筐体...

Z横Z3横


Xperia Z以来、「OmniBalance Design」という共通のデザイン言語を採用しています。フレームと両面ガラスパネル、アルミで出来た電源ボタンという共通の構成になっています。(左Xperia Z、右Xperia Z3)

Xperia Zのフレームはガラス繊維ポリアミドとポリカーボネートの組み合わせ。Xperia Z1/Z2はアルミフレーム。そしてXperia Z3はアルミと樹脂の組み合わせになっています。

個人的にはZ2のフレームがドストライクだったので、Z3は樹脂の部分がちょっと安っぽいのが残念...


そして、Xperia Z以来どのように筐体が進化したかというと...下にまとめてみます

Xperia Z 5インチ  71mm 146g
Xperia Z1 5インチ 74mm 171g
Xperia Z2 5.2インチ 73mm 163g
Xperia Z3 5.2インチ 72mm 152g

(参考)
LG G2 5.2インチ 70.9mm143g
ARROWS NX F-06E 5.2インチ 70mm 163g

着実に進化しています。Z1が5インチクラスなのに異常なまでにデカく重かったことを考えると、段々と進化したことがわかります。

が!!

参考として挙げたLG G2やF-06Eと比べるとまだまだですね。特にLG G2は軽さと狭額縁の両方を実現できていますから、Xperiaももっと軽量化して欲しいところですね。

しかし、それでもXperia ZやZ1に比べたら大分持ちやすくなったとは感じます...


⑤バッテリーライフ...

Z3電池

これまで使ってきたXperiaと比べると、大分バッテリー持ちが改善したと感じます。ここは手放しに賞賛できる部分ですね。

液晶にメモリを搭載することで、静止画表示時に画面の更新を止めることで端末への負担を減らす、という仕組みが功を奏しているのでしょうか。

DNCオンの状態で音楽を聞きつつTwitterをしていても中々バッテリーが減りませんね。

ブラックリスト式で指定したアプリの動作を制限することで消費電力を減らすBattery Staminaモードを使わなくても中々優れた持続時間と言えそうです。

LG G3、iPhone 6、Galaxy Note 4と比べても、体感での持ちはXperia Z3に軍配が上がります。


⑥まとめ...

Xperia Z3は、カメラや筐体など、Xperia ZやZ1での不満を潰して無難な作りにまとまり、全体的な満足度はこれまでと比べて高いと感じました。

が、機能面などではまだ他のメーカーと比べると至らない点があるのも否めない点もあり、そういった点は潰しつつ、オーディオやカメラ周りなどSonyが得意な分野をもっと伸ばした次期Xperiaに期待したいですね。

欲を言うと、もう少しデザインに手を加えたり、Xperia Pみたいに新機軸を搭載したものだとか....やっぱ今のSonyの厳しい現状だと無理かなあ...